風俗営業許可の概要と申請に関する基礎知識

風俗営業許可とは、ある特定のジャンルに属する営業を行おうとする時に必ず取得しなければならない、営業を行うことを認可された証明となる許諾のことを指します。こうした風俗営業許可を知る上で、まず風俗営業自体を把握することが必要です。そもそも風俗営業と呼ばれるジャンルとは、一般的に店員が接待するようなサービスを必要とする業務や、娯楽設備を主体にした施設の一部が該当します。具体的には店員が接待するサービスとしてキャバレーや喫茶店、社交飲食店などが、娯楽設備を持つ種類としてクラブやダンスホール、麻雀やパチンコなどのギャンブル行為、ゲームセンターなどの遊技を提供する店舗があります。


これらの施設に共通する特徴として、お客に対して射幸心、つまり偶然による幸福感を追い求める心理をあおることで、店舗にお客を引き付ける仕組みを利用しているという面があります。こうした特殊な性質もあって、許可が必要となっています。風俗営業許可の申請は、店舗または事務所の所在地を管轄する警察署を窓口にして、都道府県の公安委員会への書類提出によって行われます。この提出書類となる風俗営業許可申請書が審査され、クリアした場合だけに営業許可が下りることとなります。その審査基準を大きく分類すると、申請者の判断基準が充分成年に該当するものであるか、風俗営業を行う上で危害を与える様な状態で無いか、といった申請者・関係者における人的基準と、営業を行う店舗における立地・建設計画などの構造上基準、という2つの点が主に挙げられます。


そのため提出書類では、申請者の身分証明に営業目的や方法・誓約を示した書類の他、営業所の平面図や使用許諾書、定款や登記に関する書面を合わせて提出することになります。仮にこれらを審査した結果、薬物やアルコールなどへの中毒や常習的な不法行為の実績・恐れがあるなどの理由で、営業判断に関する人的基準として問題がある、あるいは立地面において周辺環境との関係が不適合である、などと判断された場合は、許可が下りないケースもあるとされています。こうした審査を経て風俗営業許可を取得すると、営業が可能となります。営業開始後はその責任者により、射幸心を活かすような工夫と営業が求められることとなります。しかしこうした心理は止めどない出費を招くことにつながりやすくなるため、お客側の精神力が求められる心理です。同時に提供する側にも、法外な射幸心の利用をすること無く、適切なサービス提供を行うことが求められています。仮に不法営業が発覚した場合、許可のはく奪やペナルティの危険性もあるため、注意が必要となります。